あるメーカーの営業マンが担当が変わるということで挨拶に来てくれた。 たまにしか会わないが、がつがつせず、よそよそしくもなく、仕事のお付き合いだということを忘れてしまう様な人だ。 年は私よりもひとまわり以上したになる。 営業マンとしては少し不器…

ベッドによこたわっていると、やや不自然な位置にある壁にかかったリラックマのフォトフレームが目に入ってきた。 フォトフレームの後ろにはうちのやつが拳で作った穴が開いているはずだ。 やりたい放題の娘たちの振る舞いに、うちのやつが怒りに任せて壁を…

あっという間に３週間が過ぎた。 少しずつ仕事らしいことをさせてもらっているが、なんだか夢の中の出来事のように感覚が伴わない。 人との関わりは楽しいし、仕事が出来ることはとても幸せな事だとあらためて思う。 ある医者が、 仕事なんて人生の暇つぶし…

本日、２度目復帰後初の通院。 本来は去年の暮を最後に通院終了のはずだった。 お世話になった先生にどんな挨拶をするかまで考えていたのだが。 また長いこと通院をすることになる。 先生は女性で私よりも少し若いぐらいか。 いわゆる女医という感じではなく…

毎日健康の不安はあるが少しずつやわらいでいる。 通勤できる喜び。 人と関われる喜び。 家族と会話ができる喜び。 食事を楽しめる喜び。 睡眠できる喜び。 くつろげる喜び。 生きている喜び。 これまで何でもなかった事が大事なことに変わった。 もう失いた…

私は東京からは少し離れた小さな町に住んでいる。 田んぼが残り駅も遠い。 ここに越して来た頃は田舎臭い所だと思っていた。 もともとこの町の生まれの人も多く、そのまま結婚して子供を育てていたりする。 都会と違い近所付き合いもあり、最近は子供の部活…

昨日、職場の後輩と一緒に会社をでた。 面白い奴で、少し人とは違う感覚の持ち主。 会話がとても楽しい。 損得をによわすいやらしさを微塵にも感じさせない。 皆にいい顔をすることなく、人の顔色を伺うこともない。 気持ちのいい奴。 私よりもひとまわり下…

長女が勉強している。 あしたから学年末テスト。 いままでなら殆ど勉強なんてせずにテストにのぞんでいたのに。 部屋をのぞくと机に向かっている長女。 雰囲気で真剣さがわかる。 親なんてなにも言わなくても、子供は成長していくのだろう。 少し嬉しい夜に…

何事も無かったように日常が進み始める。 喉元すぎればなんたらなのか。 地獄のような日々を何度経験しても、今私はノリの良い音楽を聞きながら通勤している。 出来ればこんな経験はしたくはなかったが、世界の全ての事が始めから決まっているのならば逃れる…

１週間働いた。 働くというほどの仕事などしていないが、朝出社し、定時まで会社にいることができた。 体調はまずまず。 怖くてたまらなかったが、復帰後すぐの初期不良的なダウンは免れた気がする。 とりあえずホッと一息だ

復帰３日目。 少しずつ生活のリズムが安定してきており、１日パソコンの前にいることができている。 多少の 不安は残るが比較的リラックスした状態が続く。 なんか嬉しくなってしまった。 会社のみんなには迷惑をかけっぱなしなので、あんまり元気にも出来な…

休職中の私はお昼ごはんを一人でたべる。 家で作って簡単にすましている。 先週の金曜日は、三女が熱を出したため学校を休んだ。 その日の昼は、うちのやつが用意してくれたうどんをあたためて二人で食べた。 三女がいてくれてよかった。一人で家にいるのは…

うちのやつは食べ物を扱うところでパートをしている。 そのため食べられるものに制限があるらしい。 貝類はだめらしく、いつもカキフライが食べたいといっている。 私は時間があるのでなんちゃってカキフライを作ることにした。 試行錯誤ののち、出来たのが…

今日は復帰許可の診断書をもらう。 これを持って来週は会社の産業医に会う。 一度目の時とはかなり怖さがちがう。 今後どのようにして仕事をしていくか。 まだ何も考えていないし、考えようがない。 目の前にある出来事を受け止めていくことが今できることだ…

どうにかなるさ。 自分に言い聞かせる。 どうにかなるさ。 苦しいことに立ち向かう自信はあった。 自分なりに人生を切りひらいてきたつもりだし、楽しんできた。 だが、今は少し怖い。 なるようにしかならないのはわかっているのだが。 いかんいかん腹が減る…

もう少し。 二度目の復帰までもう少し。 不安は大きい。 しかし、先のことはわからない。 不安は無くなることはないが、 今日を大切に生きよう。 明日も大切に生きよう。 こうしている間にも子供たちは成長を続けている。 気がつけば2月になった。 もう少し…

一人の昼飯にパスタ料理は簡単でうまいのだが、一人分作るにしては洗い物が多く出るのが問題。 今日はフライパン一つで大好きなカルボナーラを作ってみることにした。 大きな問題はベーコンを炒める工程。 パスタを茹でるのも勿論フライパンなので、炒めるこ…

娘の学期末テスト 私と長女の利害関係が一致したため、テスト対策プロジェクトを実行することにした。 私はリハビリを兼ねて何か打ち込むことが欲しい。 娘は最近少しはやる気が出てきて良い成績をとりたいようだ。 とりあえず目標は高めに設定する。 以前に…

三女がテレビを見ながら言う。 「お父さんも四年前は輝いてたのにね」 突然なんてことをいうのだ。 わけがわからない。 「なんだよそれ。」 「今は輝いていないってこと！？」 三女は少しこまった表情で言う。 「だってぇ〜今はお仕事してないでしょう〜」 …

休職後二回目の産業医。 前回の休職でわかっているのは人事部門と産業医の連携が案外適当なこと。 はっきり言ってしまえば形式だけだ。 もちろん会社としては形が整っていればそれでよいのだが。 産業医の先生は何度も面談しているため、失礼ながら私として…

「お父さん仕事復帰しちゃうの〜？」 次女が聞いてきた。 私は不思議に思う。 「なんで？」 「家の鍵持っていかなきゃならないじゃーん」 「なんだよそれ」 次女と三女は年子。 二女が一歳半の時に妹が産まれてたため、ややほったらかしの状態で育った。 親…

雪の予報。せっかくの休日だと言うのに朝から寒い。 うちのやつは友達と昼飯を食べるという。 昼飯は自分で用意しなくてはならない。 子供たちの分もだ。 最近体調が良くなってきているため うちのやつもあまり私に気を使わない。 良いことだ。 私としてもう…

三女に言った。 お父さんひと月したら仕事復帰するから ぱっと表情が明るくなる あまり言葉にはださないが、心配してくれているのだろう。 小学四年生だが、三月産まれのためか少し幼く見えるのだが。 子供に心配をかけるとは。 やれることはやろう。 今日は…

あとひと月休んで復帰する計画を実行することを医者と決めた。 このまま悪化することがなければそうなるだろう。 来週はか産業医と会って計画を進める。 復帰スケジュールが決まって昨日は気分よくはしゃいでいた。 反動なのか今日はどうにも調子が悪い。 気…

病院の待合室。 当然あまり気分の良い場所ではない。 体調は良くなっており、待つのはさほど苦ではない。 周りの人はどんな症状で来ているのだろうか？ 会話をしてみたいがそんな雰囲気でもない。 窓からは日がさしていてあたたかい。 昨日は子供たちが一緒…

今日は仕事始め。 当然私は休職中。 普通に働ける幸せは誰よりもわかっているつもりだ。 働きたい働きたい働きたい。 わかってはもらえないこの気持ちを。 文字では表すことができない。 少し贅沢な気持ち。 今はリビングでくつろぐことができるようになった…

今年はもう一度復帰に向けて頑張るところからスタート。 一年後のブログを見てみたいものだ。 人生の先がわかってしまったら生きてはいけないかもしれないが。 体調はよくはなっているが、痛みへの恐怖心がぬぐえない。 あまり気にならなくなっていたムチウ…