サイバー心気症
いま思えば私が心気症になっていったのは、ネットの文章では表しきれていない症状の程度にある。
例えば、
「5年たった今でも、毎日頭痛がある。」
という文章を読んだとする。
今の私なら、痛みの程度や、1日のうち頭痛がどのくらい続くのか文章に書かれていないことに気づくことが出来る。
しかし、毎日毎日絶え間ないひどい頭痛に悩まされていた時の私は、程度を考えることなく、5年後もこの状態が続くものだとおもってしまう。
そもそもわざわざネットに症状のを書く人なんておそらく全体の数パーセントで、酷く苦しんでいる人だけだろう。
むちうちの毎日変化のない、絶え間ない痛みと苦しみは、私にネットの上にある自分を楽にしてくれる情報をさがし続けさせる。
ところが、楽にしてくれる情報をなんてひとつも見つからない。
それどころか、最悪な情報ばかり目に入ってくる。
結果サイバー心気症の深みにはまっていったのだ。
この状態から抜け出すことは容易ではなかった。
その辺りのことはまた書きますが、今はこんな文書がかけるようになりました。