春がちかづいている。
今日は通院の為、久々の会社休み。
休職ではなく有給。
朝子供たちを送り出す私の声も張りがある。
「いってきま~す!」
「行ってらっしゃい!」
あんなに悲しかったこのやりとりも今日は自然に声が出る。
外は強い風が吹いていてまだまだ寒い。
病院の待合室の景色は違って見える。
なんだか初めてくる場所のようだ。
病気の人の気持ちは以前よりもわかるようになったが、やはり人の苦しみ痛みは本人にしかわからない。
待合室には沢山の患者さん座っていて、傍目には元気そうに見える。少なくとも苦しんでいるようには見えない。
私が最悪の状態のときもここに座っていたが、人の目からは何ともないように見えたことだろう。
もうすぐ暖かくなる。
あれから一年。
これから毎春には苦痛を思い出して反省と感謝をしよう。