純粋
長女のバレーボールの大会。
チームは全力を出し切った様に見えたが、ボロ負けだった。
彼女達は朝と放課後、休日も練習を続けてきた。
顧問の先生は厳しさの中に暖かさがあったが、思春期の娘達にはそれが伝わらず、不満を表す娘もいれば、悔し涙を見せる娘もいた。
それでも一生懸命に毎日毎日練習してきたのだから、勝たせてあげたかった。
相手の選手達はその何倍も練習してきたのだろうか?
全く歯が立たなかった。
先生は彼女たちを酷く叱ったが、それにより
彼女たちの悔しさは和らいだのかもしれない。
また明日から練習。練習。練習。
試合は勝てなくても、彼女たちが学んだことは何よりも大切で、何よりも純粋な事なのだと思う。
しかし、
未熟な私は
悔しくて悔しくてたまらなかった。
誰か私を叱ってくれないものか。