幸福の感覚
もともと私はお酒好きだった
外で飲むお酒も好きだし
うちのやつと飲むお酒も好きだった
健康でお酒を飲めていた時にたまに思うことがあった
病気をしてお酒が飲めないようになったら不幸だと
そしてそれは少し違う形で現実になってしまった
私は不幸になったのだろうか
この状態になってから思うのは
不幸だと感じる度合いが予想より軽いことだ
人は相対的にしか幸福を測れないのだろう
確かに絶望的な気持ちになったり
不安に押しつぶされそうな時もある
一方なんとか前に進もうとする自分もいたりするのだ
体調がすぐれず毎日寝て過ごすことが多いが
それでも家族と会話し
ブログを書き
今の生活を意味のあるものにしようとしている
少なくとも家族がいるかぎり不幸などとは思えないし思ってはいけない
うちのやつが夕方におやつといって
あんまんを温めてくれた
もともとは甘いものは嫌いで
好きな食べ物はお酒に合うようなものばかり
肉まんの方が好きだったのだが
今はあんまんの方が気分だ
うちのやつが作ってくれたものはなんでも美味いし
ありがたい気持ちでいっぱいになる
味覚が変わっただけでないようだ
幸福の感覚も変わっていくものらしい