接骨院
長女の足の捻挫は治ってきている。
しかし、まだ痛みがあるようでジャンプは辛いらしい。
お世話になった接骨院に行くことにした。
あの辛い時期を思い出しながら、名前を呼ばれるのを待つ。
普通なら中学生と診察室まで着いていくのは、過保護な感じがする。
中学生の娘についてくる親を見て、
一瞬は先生もそう思ったかもしれない。
「先生、ご無沙汰しております。」
先生は凄く驚いた動作をしたが、私を思い出すのにそれほど時間がかからなかった。
大して過去の事ではないのだけれど、同窓会で会った友人のように話し込んでしまった。
先生は私の回復を本当に喜んでくれている様子で私も嬉くて涙が出そうになった。
こんな日もくるのか。
幸い娘の足は大したことはないようだ。
これまでも書いてきたが、むちうちの治療は誰もできない。
普通の怪我ならば治療により早く治ったり、後遺症を軽くしたり出来るのかもしれない。
潰れないために、むちうち治療の看板を出すしかない。
私が辛い時期、整形外科には相手にしてもらえず、まさに藁を掴む思いで行った接骨院だった。
おそらく先生もなにも出来ない事はわかっていたと思う。
しかし当時の私は、親身になって話を聞いてくれるだけでありがたく思った。
思いがけず先生と再会できてお礼もいえた。
娘の怪我のお陰と言ったら怒るかな。