ビール ビール ビール

日が短くなってきたのにまだ鳴いている

夏場、自宅の前の公園では常に蝉が鳴いている

今年は蝉の声が嫌いになってしまった

ビールのみたい

夏場のビールは最高だった

鎮痛ビールは止めることになった

たぶん誰でもそうだと思うけれども

のみすぎた次の日の気分は落ちる

大袈裟な言い方になるが離脱症状だ

少し前のこと

金曜日ということもあって

いつもよりのんでしまった

久しぶりに気分も良かった

次の日は子供の学校行事があった

目覚ましは

なんでこんなに嫌な鳴り方をするのか

起きなくてはいけない

なんとなく予想はできていたが

はるかにそれを上回る

身体が鉛のようだ

みたいな例えをよく見るが

それとは少し違った感じ

体調を文字にするのは難しい

粘土の上で寝ている感じ

そんな感じが近いと思う

その日から数日間

体にへばり着いた粘土をとりきれないままだった

それ以来ビールがのめなくなってしまった

あんなに大好きなビールだったのに

ビールのみたい

ビール ビール ビール！

FMで懐かしい曲が流れてきたとき

聞いていた時期の気分を思い出すことがある

蝉はなんでこんなに嫌な鳴き方をするのか